現金払いをクレジットカードに変えるだけで節約ができる理由
毎月の収入のうち預金に当てる割合を増やしたい、少しでも節約したいと言う場合には、できるだけクレジットカードを使って日々の支払いを行うことが有効です。
なぜクレジットカードで支払いをした方が良いかというと、現金払いではつかないポイントがクレジットカード払いにはつくからです。
支払い額に対してどのくらいの割合のポイントがつくのかを還元率といい、多くのクレジットカードが1%前後になっています。
そのため、毎月の生活にかかる費用が15万円をクレジットカードで支払えば、そのうちの1%である1,500円がポイントとして還元されることになります。
この記事では、節約するのにおすすめのクレジットカード、クレジットカードの選び方、クレジットカードだからこそできる節約術について説明していきます。
クレジットカードで節約するポイントは2つの最大化
デパートや家電量販店、携帯電話ショップなどクレジットカードの発行を進められる機会はたくさんあります。
どのカードであっても上手に使うことで多くのポイントを貯めることができます。
しかし、目的がなく複数のクレジットカードを作ってしまっていると言う場合には、節約どころか無駄な出費につながっている可能性もあります。
クレジットカードは支払い額がすぐに自身の口座から引き落とされるのではなく、一定期間に使用した金額が来月や再来月などの引き落とし日にまとまって引き落としされます。
そのため、今現在お金がなくても買い物をすることができてしまいます。
だから、現金がなければ買わなかったものなどを買ってしまうことで出費が増える危険性もあるのです。
いくらポイントがついても無駄な買い物をしては意味がありません。
そこで、クレジットカードで節約しようと考えた際にポイントとなるのが、2つの最大化です。
クレジットカードでポイントを貯める2つの最大化とは？
クレジットカードでポイントを貯めるには、毎月の支出のうちできるだけ多くの割合をクレジットカード払いにすること、同じ支払い額でもできるだけ多くのポイントバックを受けることの2つの最大化が重要になります。
クレジットカードは高還元率がお得
クレジットカードでポイントを効率よく貯めるための1つめの最大化は還元率です。
クレジットカードの還元率はカードによって異なるのでできるだけ率が高いものを選んだ方が同じ引き落とし額でもたくさんのポイントが貰えます。
還元率0.5％と1%のカードでもらえるポイントを比較してみましょう。
毎月10万円をクレジット払いにしている場合、0.5%では500円分のポイントしか発生しませんが、1%であれば1,000円分のポイントが発生します。
1ヶ月では500円の差ですが、1年では6,000円、10年で60,000円と長い期間で見るとかなりの差が出てきます。
また、クレジットカードによっては特定のお店の支払いに利用することで通常よりも多くのポイントバックを得られるものもあります。
例えば、楽天カードの場合にはポイント加盟店であるENEOSなどの支払いに使用すると通常の３倍のポイントを得ることができます。
さらに楽天市場での買い物で支払い方法を楽天カードに選択すると、楽天市場での買い物で貯める1%、楽天カードでたまる1%、楽天カード利用特典の2%の計4%も貯めることができます。
つまり、普段利用することが多いお店との相性が良いクレジットカードを選択する、もしくは高還元率のクレジットカードに合わせて買い物をするお店を選ぶことが重要になります。
毎月の支出をできるだけクレジットで支払う
ポイントを貯めるには、できるだけ多くの出費をクレジット払いにするのが効率的です。
毎月10万の出費がある場合にも、病院などの医療費などはクレジット払いにすることができないケースが多いのでどうしてもポイントがつかない出費が出てきます。
まずは、自分がどのようなことにお金を使っているかを把握することが重要になります。
クレジットカードを作る前に毎月の支出を把握しましょう
家計簿をつけている方もいるでしょうが、実はクレジットカードであれば日々の支出を簡単に管理することができます。
現金で支払いをすると家計簿をつけたり、レシートを取っておいたりする必要があります。
しかし、クレジットカードなら利用明細をウェブなどで確認できるので、簡単に毎月何にお金を使っているのか、どこに節約の可能性があるのかが分かります。
様々なクレジットカードがありますが、まずは毎月の支出のうち最も大きな割合を占める部分で効率よくポイントを稼いでいくのがおすすめです。
節約におすすめのクレジットカードを選ぶポイント
クレジットカードを選ぶ時に還元率は非常に大切です。
しかし、確実に節約していくためには他にも知っておきたい選び方のポイントがあります。
クレジットカードは年会費無料がおすすめ
クレジットカードには年会費があるものもあります。
年会費はカードによって額が違うので申し込む前に把握しておきましょう。
基本的にクレジットカードの年会費は次の3パターンがあります。
- 年会費無料のクレジットカード
- 条件付きで年会費無料のクレジットカード
- 年会費がかかるクレジットカード
毎月の引き落とし額がそれほど高額でないなら、まずは年会費無料、条件付きで年会費無料のカードを選ぶようにしましょう。
カードによって違うので一概には言えませんが、年会費のかかる、かからないの差は優待内容の違いです。
年会費のかかるクレジットの場合には、海外旅行の保険、プライオリティパスのサービスが付帯していたり、高価なホテルやレストランをお得に利用したりできます。
メリットも大きいのですが、これらを十分に生かすには出費も増やす必要があります。
そのため、まずは年会費無料、もしくは条件付きで年会費無料のカードを選ぶことをおすすめします。
ポイントには有効期限がある？
クレジットカードの利用で得られるポイントには、有効期限がある場合もあります。
期限の有無や長さは貯まるポイント、カードによって異なります。
せっかくポイントをためても失効してしまっては意味がありません。
ポイントが失効しないカードを選ぶことが、ポイントを貯めていく上では重要になります。
幅広く使用できるポイントが使いやすい
ポイントの有効期限にも関係しますが、貯めたポイントの使い道も非常に重要です。
楽天ポイントやTポイント、スイカポイントなどの使用しやすいポイントであれば便利なのですが、カードによっては限られた指定のサービスやインターネットモールでしか使用できない場合もあります。
楽天ポイントなら、楽天市場のほか、マクドナルド、サンクスやポプラなどのコンビニでも利用することができます。
貯めたいポイントと相性の良いクレジットカードを選びましょう
前述したように貯めるポイントはできるだけ使い道が多い方がおすすめです。
代表的なクレジットカードで貯めることができるポイントには次のようなものがあります。
- 楽天ポイント
- Tポイント
- Pontaポイント
- WAONポイント
- Suicaポイント
上記のポイントはほんの一部で、これらの他にもマイルが貯めるポイントとして人気があります。
カードの引き落とし額によってポイントが付与されますが、すぐに現金の代わりとしてポイントを利用できる場合と、一度交換手続きが必要になる場合があります。
使用する場所によって相性の良いカードを使うのが効率は良いのですが、カードの種類が増えると貯まるポイントの種類も増えてしまう可能性があります。
複数のポイントを少しずつ貯めていくよりも、まずは貯めるポイントを決めて、はじめのうちは1つのクレジットカードを使用していくのがおすすめです。
デビットカードや電子マネーは節約には向いていない？
クレジットカード以外にもポイントを貯める方法としては、電子マネーやデビットカードがあります。
まず電子マネーについては、普段の生活のメインの支払い方法にするには難しい点があります。
それは、種類が多く利用できる電子マネーが店舗によって異なることです。
効率よくポイントを貯めていくには貯めたいポイントを1つに決めておくことが重要です。
しかし、利用したいものではない他の電子マネーにしか対応していない店舗や支払いができてもポイント付与の対象にならない店舗なども存在するため1つの電子マネーに支払いを集中させるのは簡単ではないのです。
また、還元率も200円で1ポイントと言うケースもありクレジットカードよりも貯めにくいと言えるでしょう。
還元率の低さという点ではデビットカードも同様です。
デビットカードはクレジットカードに比べて種類も少ないので、自分の生活スタイルにあったものを探しにくいのもデメリットと言えます。
電子マネーで上手に節約するには
電子マネーはメインの決済方法にするには頼りない部分がありますが、普段使うコンビニやスーパーが決まっている場合にはクレジットカードよりも多くのポイントを得ることができるかもしれません。
クレジットカードによっては、クレジット払いで電子マネーのチャージを行うことができます。
そうすることでチャージの分のクレジットポイントと、チャージされた分での支払いによるポイントの二重取りをすることができます。
また、特定の電子マネーでの決済でキャンペーンポイントがもらえたり、特定の商品の購入で特別ポイントがもらえる場合もあります。
クレジットカードと異なり電子マネーは利用範囲が狭いので多くの種類を利用するのはおすすめしませんが、よく使うコンビニやお店と相性の良い電子マネーであれば検討する価値があるでしょう。
デビットカードは審査がないから簡単
ポイント還元率や種類の多さからはクレジットカードがおすすめですが、クレジットカードの発行には審査があり手元に届くまでに時間がかかります。
カードで決済したいけど審査が不安な方はデビットカードであればスムーズに申し込みができます。
また、デビットカードはクレジットカードと同じように銀行口座と紐づけられますが、口座から利用額が即時引き落としされる点が異なります。
クレジットカードの場合には、引き落とし日までに口座にお金が入っていれば良かったのですが、デビットカードは口座にある範囲でしか支払いができません。
デメリットでもありますが、使いすぎを防止できるという意味ではメリットとも言えるでしょう。