20代の転職は給料が上がりにくい?年収が下がってしまう人の3つのパターン

20代の転職では給料が上がりにくい理由

転職=キャリアアップ、すなわち給料もアップと考えている方が多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
多くの方は、今の会社よりも良い条件で転職しようと考えていますが、20代の転職においては、総合的に給料が減ってしまうケースが多くあります。

転職後の給料は、転職者の前社の給料を参考に決めるケースも多くあります。
もともとの給料が低い20代は、転職後に給料自体が上がるケースはその他の年代よりも多くあります。

しかし、厚生年金や退職金は、勤続年数の長さに応じて決めている企業が多いので、長い目で見ると生涯年収が下がっている場合もあります。

20代の平均年収はどのくらい?

本来であれば転職は自分自身の問題ですが、やはり同じくらいの年齢の人がどのくらいの収入を得ているのかは気になります。
20代の前半に新入社員として入社した場合、企業による年収に大きな差はないものの、20代の中盤から後半にかけてスキルに応じて徐々に差が出てくることが考えられます。

実際に、20代の平均年収がどのくらいかは、国税庁の民間給与実態統計調査によって毎年公開されています。
平成28年分の調査によると、20歳〜24歳の平均年収はおよそ258万円、25歳〜29歳はおよそ351万円です。

平成28年分 民間給与実態統計調査

もちろん、業界や企業の規模、職種や雇用形態によっても異なるので、平均年収よりも高いから安心、低いから焦らなければいけない、というわけではありません。
もし、自分の年収がスキルに見合ったものかが知りたい場合には、DODAの適正年収診断サービスを利用すると、100万人を超える会員のビッグデータをもとに年収査定を行ってくれます。

給料が低い!転職時に年収の交渉は可能?

転職の際に、福利厚生や業務内容は満足できるが、給与面がもう少し良ければと感じることもあるでしょう。
そんな時は、年収アップの交渉をすることはできるのでしょうか?

年収アップの交渉を自身で行うことは不可能ではありませんが、得策ではありません。
転職エージェントを利用しているのであれば、エージェントに交渉を任せるほうが無難と言えます。

転職エージェントを利用していない場合には、面接時に面接官から年収に関する質問があった際に希望年収をしっかりと伝える必要があります。

その場合は、伝え方には十分注意しましょう。
誰もが、年収は高いほうが良いと思っているでしょう。

しかし、あからさまに自分から給与交渉に入ろうとすれば、面接官の心証が悪くなり採用に影響する可能性もあります。

こちらから年収について伝える際も、面接官側から話を振られた際も、希望はしっかりと伝えながらも、提示された額以上を求める場合にはそれに見合うだけでの貢献ができること、なぜその額を希望するのかを伝えるようにしましょう。

すぐに転職してはいけない?年収が下がってしまう人の特徴

20代は、もともとの給料が低いこともあり転職後の給料は上がりやすい傾向にあります。
それでも、次の条件に当てはまる場合には、年収が下がってしまう可能性があります。

  • ポジション、業務内容は変わらないが規模の小さな企業に転職する
  • 未経験の業界への転職を希望している
  • スキルが熟練していない

転職で現状よりも良い条件の企業を探している場合でも、結果として仕事内容やポジションは変わらず、今よりも少し規模の小さな会社に転職してしまうケースがあります。

もちろん、それによって希望する仕事ができるのであれば問題はありませんが、転職前に明確な転職理由の優先順位がついていないと不本意な形で転職してしまいます。

年収アップを重要視するのなら、業界内で同じポジション、同じ仕事内容で規模の小さな会社のほうが年収が低くなるケースが多いということは念頭に置いておきましょう。

転職前に知っておきたい給与条件の注意点

額面上は、前職よりも給料が上がっている場合においても、結果的には年収が下がってしまうケースもあります。
給与条件に次の内容が含まれている場合には注意が必要です。

  • 年俸制
  • 歩合制
  • みなし残業

年俸制とは、あらかじめ決められた年収を12で割った額が毎月支払われるような給与形態のことです。
1年目は年俸の額に変更はなくても、転職後に十分な成果を出すことができなければ、2年目以降の年収が減る可能性もあります。
通常であれば、勤続年数が長くなれば、その分収入も増えていくのが一般的ですが、年俸制の場合には、勤続年数が増えても年収がダウンする可能性もあることを覚えておきましょう。

同じことが歩合制にも言えます。
成果が大きく給与に反映されることは、一長一短であることに気をつけましょう。

完全に歩合制ということは少ないかもしれませんが、固定給+歩合制という場合にも、結果が出せなければ固定給のみとなります。
歩合制を十分に生かす仕事ができるか、固定給のみでも生活は可能か、をしっかりと考えましょう。

そして、もう一点注意が必要なのがみなし残業と呼ばれるものです。
通常であれば、残業した時間に応じて残業代が支払われますので、残業時間が長ければ、その分給料も増えるはずです。

しかし、みなし残業の場合には、残業した時間に関係なく一定の残業代が支払われるケースや、あらかじめ一定時間の残業代が基本給に含まれているケースがあります。

転職の際は、年収だけでなく、残業に関する条件も確認するようにしましょう。

20代の転職は給料が下がる場合には保留するべき?

20代の転職は、給料も上がりやすく、未経験のジャンルにも挑戦しやすいと言えます。

給料は誰もが高いほうがいいと考えますが、20代は給料よりもしたい仕事かどうかで転職を考える人も増えてきています。

30代、40代になるとキャリア採用が多くなるので、未経験の分野に挑戦するのが徐々に難しくなります。

仕事にやりがいが持てるかどうかが、結果的にその後の収入にも影響を及ぼす可能性があります。

転職後の年収ダウンを受け入れても、その分の価値(仕事の内容や、自由な時間など)が得られるケースもあります。

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