未経験でWEBデザイナーに転職することは可能?
未経験でもWEBデザイナーになることはできます。
実際に、自分を含めて同じ社会人スクールに通っていた友人が何人も転職に成功しています。
ただ、残念ながら途中でWEBデザイナーになることを諦めてしまった友人も少なくありませんでした。
実体験を通して、WEBデザイナーになるための方法、WEBデザイナーに必要なスキルについて説明していきます。
目次
未経験でのWEBデザイナーへの転職は20代が限界?
WEBデザイナーに関係なく、未経験の仕事やジャンルへの転職は簡単ではありません。
特にデザイナーなどのクリエイティブ職は、経験や実績がないと一歩踏み出しにくい職種ではあります。
しかし実際には未経験可のWEBデザイナーの募集も少なくないので、20代であれば十分チャンスがあります。
実際に、所属している会社にも未経験でデザイナー職への応募は多くあります。
30代でもWEBデザイナーになることは可能ですが、次のような理由で転職が難しい場合もあります。
- 雇用条件を下げるのに抵抗がある
- 独学で勉強する時間を確保しにくい
- 職場の上司、先輩が年下になる
まず、30代であれば現在の職場で責任ある仕事を任せられている場合もあります。
未経験の仕事に転職するとなると、現在の待遇よりも悪い条件での雇用になる可能性が高くなります。
また、現在の仕事が忙しいと平日の仕事終わりや、休日に独学でWEBデザインの勉強をする時間を確保するのは簡単ではありません。
加えて、場合によっては上司、先輩が年下になるということも十分に考えられます。
WEBデザイナーに限ったことではありませんが、これらを考慮した上でもWEBデザイナーになりたい、という気持ちがないと未経験からの転職は難しいと考えましょう。
WEBデザイナーが活躍できるのはデザイン会社だけじゃない!
未経験からの転職では、まずWEBデザイナーという仕事を知ることから始めましょう。
WEBデザインを行うのは、制作会社だけではありません。
企業内にWEBデザインを担当する部署を持っている場合もありますし、個人でフリーランスとしてWEBデザインに携わることもできます。
募集内容にもよりますが、フリーランスや企業内のインハウスデザイナーの場合にはある程度のスキルとキャリアが求められるケースが多いと言えます。
未経験でWEBデザイナーになるために身につけるべきスキル
WEBデザイナーに求められるスキルは大きく分けると3つです。
1つ目は、HTMLやCSSなどのホームページのコーディングに関わる知識です。
2つ目が、PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトの操作スキルです。
そして、最後の3つ目がクライアントのニーズを聞き出したり、チーム内でのコミュニケーションを潤滑にしたりするヒューマンスキルです。
コーディングを専門にする人、デザインを専門にする人などもいますが、その場合でも基本的なWEBデザイナーとしての知識とスキルは持っていた方が良いでしょう。
ホームページ制作の基礎になる知識
ホームページ制作の基礎となるのは、HTMLとCSSの2つの言語です。
HTML
HTMLはホーページの構造を作るために必要な言語です。
ホームページ制作において最も基本的で重要な部分と言っても良いと思います。
HTMLには、XHTMLやHTML5など種類があるので、これから勉強する場合には現在のWEBデザイン業界の動向を見ながらどれを学ぶのかを決めるのが良いでしょう。
CSS
CSSは、HTMLによって指定した構造に、色や文字の大きさなどの見た目の指定をする言語です。
HTMLと同様に、CSS2やCSS3などの種類があります。
CSS3では、アニメーションなどを含めて多彩な見た目上の変化を加えることができますが、OSによっては対応していない場合もあります。
Adobeソフトの操作はほぼ必須
決まりはありませんが、WEBデザインやホームページ制作を行う会社ではAdobeソフトが使われています。
どのソフトを使うか、どの程度の操作スキルが必要になるかは募集内容によっても異なりますが、基本的な操作ができた方が転職には有利になります。
Dreamweaver
実際にコーディングを行うテキストエディタは、Dreamweaverを使っているケースが多いです。
ただ、PhotoshopやIllustratorは必須スキルでも、DreamweaverはHTMLとCSSのスキルがあれば使用経験がなくても応募可能な場合もあります。
Adobeのソフトはパッケージ版を購入することもできますが、現在はAdobe CC(Creative Cloud)というサブスクリプション版を使うケースが一般的です。
月額数千円が必要になるので、コーディングの勉強をするならまずは無料のテキストエディタを使用することをお勧めします。
Photoshop
Photoshopはその名の通り、画像の編集ソフトです。
WEBデザイナーに限らず、フォトグラファーも使用するデファクトスタンダードと言えるソフトです。
Adobe CCを契約すれば数多くのソフトを自由に使うことができますが、Photoshopだけの場合にはフォトプランを選択すれば月額1,000円程度で利用ができます。
Illustrator
Illustratorは、細かなイラストやロゴの制作に使用します。
簡単な画像の制作であればPhotoshopでもできますが、基本的な操作はマスターしておきましょう。
また、IllustratorとPhotoshopなど、ソフト間で作成した画像データをやりとりすることもよくあります。
未経験でもあると有利な3つのスキル
HTMLとCSSの知識、実際にホームページを作成するのに必要なソフトの操作スキルがWEBデザイナーの基本スキルになります。
しかし、WEBデザイナーに求められるスキルは会社やポジションによっても違いますし、年々、様々な技術がでてくることでも変化していきます。
例えば、現在では、多くのホームページがPCページとスマートフォンページを1つのデータで作るレスポンシブデザインという方法で作成されています。
このように、少し前までは当たり前であったことが時代にそぐわなくなるということがあります。
今後も、レスポンシブデザインのサイトの割合は増えていくと考えられるので、レスポンシブデザインの知識を持っていた方が良いでしょう。
また、JavascriptやjQueryなどのサイトに動きをつけるためのプログラミング言語の知識があると転職にも有利になります。
時代による影響を受けにくい知識なら、デザインそのものの知識をつけることもおすすめです。
WEBデザインにも流行がありますが、デザインや配色には原則やルールがあります。
いわゆる、名著と言われるものも多くあるので、十分勉強する価値があります。
未経験からWEBデザイナーになる3つの方法
WEBデザイナーへ転職するには、雇用形態で分けると主に次の3つの方法があります。
- 正社員でWEBデザイナーになる
- アルバイトでWEBデザイナーになる
- フリーランスでWEBデザイナーになる
未経験の場合、いきなりフリーランスで活動するのは難しいかもしれませんが、クラウドソーシングではコンペ形式の案件もあります。
まずは副業として、コンペへ応募するのも良いでしょう。
正社員になるのが雇用形態的には安定していますが、すぐに正社員になるのは簡単ではありません。
できるだけ早く就職したい場合には、アルバイトでWEBデザイナーになり、経験、実績を積んで再度転職するという方法もあります。
未経験のWEBデザイナーへの転職もポートフォリオが重要?
未経験でWEBデザイナーになる場合にポートフォリオが重要になります。
特に正社員の募集なら、ポートフォリオの提出は必須と考えても良いでしょう。
ポートフォリオとは、自分自身の作品集であり、どのようなスキルを持っているかを効果的にアピールできるものでもあります。
いきなり作品集と言われてもどのようなものを作れば良いのか分からないかもしれませんが、まずは多くのホームページや他のデザイナーのポートフォリオに目を通すのが良いでしょう。