怒りっぽい人と決して怒らない人、どっちが人に好かれるでしょうか?
おそらく、怒らない人ですね。
イライラして周りに怒りを撒き散らす人は、人に好かれないですし、自分の心も疲れてそう。
しかし、自分の心と体の健康のことを考えると、必ずしも怒らない人が得をしているわけではないのです。
怒りは溜め込んでいると、自分の心には大きな負担となります。
実は、怒りに関する研究はたくさんあり、最近ではアンガーマネジメントとして多くの企業でも取り入れられています。
アンガーマネジメントとは何?
アンガーマネジメントとは、怒りと向き合うことで怒りを分散、抑制することです。
言葉の通り、怒り(アンガー)を管理(マネジメント)して、怒りとうまく付き合っていくのです。
アンガーマネジメントは数十年前からあった言葉ですが、最近では企業が研修に取りていることもあり、注目を集めています。
怒りを悪いものとして自分の中に閉じ込めるのではなく、客観的に怒りを俯瞰して見るスキルが管理職には必要ということですね。
目次
管理職にとってのアンガーマネジメントのメリット
部下や後輩のいる管理職に取って、いかにリーダーシップを発揮するかはとても重要です。
しかし、リーダーシップはただ檄を飛ばす、説教をするだけではいけません。
どのようにして部下に信頼される上司になるかは、チーム全体のパフォーマンスにも影響する非常に重要な問題と言えます。
アンガーマネジメントをすることで、部下との円滑なコミュニケーション、パワハラの防止、自分自身の心の健康に役立つのです。
怒りをコントロールする3つの方法
怒りとうまく付き合うには、コツがあります。
イライラしてしまうことはどうしてもありますが、怒りと付き合うためのコツを知っておけば怒りが爆発する、イライラで自分の心が病んでしまうのを防ぐことができるかもしれません。
【怒りをコントロールする3つのポイント】
- 怒りの原因を考える
- 相手の視点に立つ
- 怒りを感じた時のルーティーンを作る
怒りの原因を考える
怒りを感じるのには、何かしらの原因があります。
イラつきを感じた時は、そのことで頭がいっぱいになりなぜ怒っているのかを忘れがちです。
自分が何に怒りを感じているのかを考えることで、一歩引いて怒りを見つめることができます。
相手の視点に立つ
怒りとは、自分の中に出てきた感情ではありますが、自分と相手の2者間で出てきたものでもあります。
相手の視点に立ち、相手の言動の理由を考えることは怒りを分散させるのに役立ちます。
そうすることで、相手が困っていることが見えてくることもあります。
怒りを感じた時のルーティーンを作る
どうしてもイライラを感じることはありますので、その場合のルーティーンを決めておくのも効果的です。
例えば、セルフトークのように自分を励ます言葉をかける、腹式呼吸を意識して深呼吸する、イライラを抑えるツボを押すなどです。
ルーティーンを決めておけば、すぐに怒りをあらわにするのではなく、一歩立ち止まって考える時間を作ることもできます。
アンガーマネジメントのポイントのまとめ
アンガーマネジメントとは、怒りをまきちらす、怒りを閉じ込めるのではなく、適度に向き合うことで怒りをコントロールすることです。
日本は残業を含め、労働時間が先進国の中でも長いと言われています。
また、管理職は部下や上司との関係の中でストレスや怒りを感じるシチュエーションも少なくありません。
そのため、一部の企業では管理職向けの研修としてアンガーマネジメントが取り入れられています。
自分でできる範囲なら、怒りの原因を考える癖をつける、相手の視点に立つ、イライラを感じた時のルーティーンを作るなどの方法があります。