本を定価よりも安く買うことはできる?
社会人の読書冊数の月平均は、2~3冊程度という調査結果があります。
実際には、全く読まない人と、冊数が1という人が半数程度を占めているので、意外にも多いと感じた人もいるでしょう。
仮に、月に2.5冊のペースで1年間読書をすると、年間およそ30冊の本を読むことになります。
そこで問題なのが、本を購入するのにかかる費用です。
文庫本であれば500円程度のものもありますが、ハードカバーの新刊や専門書を購入すると1冊で数千円というのもざらにあります。
少しでも本を安く買うことができたらと思う人も多いでしょうが、実は本などの著作物は再販制度と言う制度によって定価で販売されます。
そのため、書籍の価格を安くするというのは難しいですが、金券やクレジットカードを利用することで実質的にはお得に購入することは可能です。
そこで、本を安く買う方法について今回はまとめました。
目次
本は再販制度(再販売価格維持制度)によって定価で販売される
本を安く買う方法の前に、本の再販制度について知っておきましょう。
本来であれば、ある商品の価格を自由に決めることができない再販価格の拘束は独占禁止法によって禁止されています。
しかし、独占禁止法による再販価格の拘束の禁止には、例外があります。
1つは公正取引委員会による指定を受けた商品です。
そして、2つ目が書籍などの著作物です。
本などの著作物が再販制度によって定価販売がされることで、地域による価格の差をなくし、売上の見込みが立てやすいようなベストセラー本などに限らず様々な本が書店に並びます。
教育やメディアとしての役割も担う書籍に関しては、再販制度によって価格競争を生まないようにされています。
本を安く買うための5つの方法
書籍を定価よりも安く買うことは基本的には難しいのですが、次の5つの方法を使えば実質的には通常よりもお得に購入することができます。
- 古本屋で購入する
- 金券ショップを利用する
- ポイントバックを利用する
- 電子書籍で購入する
- 大学生協を利用する(大学生限定)
古本屋で購入する
古本については、再販制度による価格の縛りを受けません。
仕入れ値も、売値も自由な市場原理によって決まります。
古本屋としては、通常の書店とは異なり在庫を抱えるリスクもありますが、買う側にとっては基本的に定価よりも安く購入することができるのが大きなメリットです。
デメリットとしては、専門書や人気で品薄な商品は古本の市場でも在庫が少ないことも多く、読みたい時に購入することができない可能性もあります。
また、汚れなどは少なからずあるので、衛生面や見た目を気にする場合には、選択肢には入ってこないでしょう。
ただ、その点をあまり気にしないのであれば、最近では直接店舗へ行かなくてもネットで在庫状況や価格の検索、注文までできる古本屋も多いので非常に便利です。
金券ショップを利用する
本の購入には、現金以外にも金券を利用することができます。
- 図書カード、図書券
- クオカード
- ギフトカード
図書カードを購入する場合には、500円分なら500円、1,000円分なら1,000円が通常必要です。
しかし、金券ショップなどで図書カードなどを購入する場合には、1,000円分なら990円のように少し安い価格で値段がつけられています。
図書カードであれば書籍の購入にしか使えませんが、書籍を購入するのであれば金券ショップを利用すれば、結果的に現金よりも少しお得に購入ができるのです。
図書カードの他にも、クオカードや百貨店系のギフトカードでも書籍の購入が可能です。
使用できる店舗は、金券の裏面や、同封されている小冊子に記載があるので、使用前に確認するようにしましょう。
また、ネットで購入する場合でも事前に使用可能な店舗を調べておくと安心です。
ポイントバックを利用する
金券ショップを利用するのと同様に本自体の価格が安くなるわけではありませんが、書籍の購入でポイントを貯めることで節約をすることが可能です。
基本的には、次のどちらか、もしくは両方のポイントを貯めていきましょう。
- 書店独自のポイントサービス
- クレジットカードのポイント
書店によっては、そのお店やグループ独自のポイントカードがあります。
クレジットカードと一緒に利用すれば、ポイントの二重取りができるので、よく利用する書店がある場合にはポイントカードを作ることをおすすめします。
クレジットカードを利用している人は多いと思いますが、現金からクレジットカードでの購入に変えるだけで1%前後のポイント還元を受けることができます。
1,000円の書籍で10円相当のポイント還元なので、大きな額とは言えませんが、積み重ねていくことが重要です。
さらに、クレジットカードの選択によってはより大きなポイント還元を受けることができます。
ルミネカードなら書籍の購入も5%還元?
ルミネカードは、ルミネでの買い物が5%OFFになるというメリットがあります。
ルミネに店舗がある書店なら、書籍の購入も5%OFFということです。
通常のクレジットカードなら、購入場所を選ばない代わりに1%前後のポイント還元率となりますが、ルミネで本を買うようにするだけでその5倍もの額を節約することができます。
さらに、ショッピングに利用した金額に応じてビューサンクスポイントがもらえるので非常にお得になります。
ネットなら楽天BOOKSと楽天カードの組み合わせがおすすめ
本の中身を確認する必要がない、確認済みであれば楽天BOOKSでの購入がおすすめです。
楽天会員であれば楽天ポイントの1%の還元ですが、決済を楽天カードで行うことで+1%の計2%のポイントが還元されます。
ルミネカードの5%OFFと比較すると見劣りしますが、楽天ブックスではその他のキャンペーンを行っていることも多い上に、楽天ブックスで一定額以上の買い物をすると楽天市場での買い物で還元されるポイントがアップするなどのメリットもあります。
楽天カードは年会費が無料なので、作っておいて損はないと言えます。
電子書籍で購入する
紙媒体にこだわらないのであれば、電子書籍での購入がおすすめです。
電子書籍は再販制度の対象とならない上に、売る側としては在庫リスクがないことや、印刷コストがかからないこともあり紙媒体よりも安い価格で売られるケースが多くあります。
10%、20%安いことも珍しくなく、販売開始後、期間がたったものは値段が下がるケースもあるので、書籍にかかる費用をとても抑えることができます。
楽天の電子書籍「楽天KOBO」では、40%OFF、50%OFFセールや、100円セールなども開催されるので、様々な分野の本をたくさん読みたい方には非常におすすめです。
大学生協を利用する(大学生限定)
最後は大学生限定の方法になりますが、大学生協での書籍購入なら10%OFFが可能です。
大学生協の組合員になっていることが条件ですが、大学生なら常時割引を受けることが可能です。
AmazonのPrime Studentなら学生限定でポイントバック
大学生は大学生協以外にも、アマゾンの学生限定サービスに登録することでお得に書籍を買うことができます。
アマゾンのプライムスチューデントに登録すると、アマゾンでの書籍の購入で10%のポイント還元があります。
登録には学籍番号や学校のメールアドレス、学生証のコピーの提出などが必要となります。
また、10%のポイント還元の対象商品には、雑誌や漫画は含まれないので注意が必要です。
年会費が必要になりますが、一定期間の年会費無料キャンペーンをやっていることもあるので、気になる方はキャンペーン中に登録するのが良いでしょう。
この特典の他にも、Prime VideoやPrime Readingなどの特典も受けら得るため、年会費に見合うだけのサービスと言えます。
本を安く買う方法のまとめ
紙書籍は、再販制度によって定価での販売ですが、金券ショップやポイントサービスを利用することでお得に本を購入することはできます。
コツコツポイントを貯めていくのも良いですが、個人的には古本と電子書籍を組み合わせて、紙書籍の定価よりも大きく値引きされた値段で買うのがおすすめです。
古本を買うのが抵抗があると言う方は、書店で買う場合には、購入前に電子書籍での価格と比較する、ポイントカードとクレジットカードを組み合わせるなどしてお得に購入するのが良いでしょう。