履歴書の希望年収欄の書き方|書類選考に通らない3つのNGパターン

履歴書の希望年収欄の正しい書き方|正直に書くのはNG?

履歴書を書く時に意外と書くのに苦労するのが本人希望欄です。

どのように書けば良いか分からずに空白のまま提出する方もいますが、特に希望がない場合でもしっかりと記入して出すようにしましょう。

この記事では、本人希望欄の希望給与欄の正しい書き方とNGな書き方、採用担当者がこの欄の何を見ているのかを説明していきます。

履歴書の希望給与欄の2つの書き方

本人希望欄とは、求人情報などで事前に提示されている条件とは別に、転職、就職する上での条件を書く部分です。

そのため、希望給与欄に具体的な金額を記入するということは、その額以下での雇用ならば辞退する可能性があると言っているようなものです。

履歴書の希望給与欄では、次のように書くのが一般的です。

  • 貴社の規定に従います
  • 応相談と考えています

基本的には、求人情報に給与が提示されているためその範囲での雇用となります。

特に希望がない場合は、「貴社の規定に従います」と記入しましょう。

面接で年収の交渉の場を設けてもらいたい場合には「応相談と考えています」とするのが良いでしょう。

ただ、実際に年収についての話をするのは最終面接や内定後が通常です。

履歴書で「応相談」や具体的な金額を記入することは、書類審査の通過率を下げる可能性が0ではないことを頭に入れておきましょう。

書類選考に通らない希望年収の3つのNGパターン

具体的な金額を記入するのも書類選考に通らない原因になる可能性があります。

どうしてもという場合やよほど自信がある場合を除いては、「貴社の規定に従います」とするのが無難と言えます。

また、具体的な金額を記入する以外にもNGとされる書き方があります。

NG1. 前職(現職)よりも高い額を希望します

給与は転職するに当たって重要な項目であることは、採用する側も理解しています。

しかし、転職理由が給与面での待遇が最優先であるかのような書き方はマイナスな印象になります。

意図は同じでも「現在の給与と同程度の額を希望します」などと記入するか、現在の給与と求人情報での提示額に大きな差がないなら「貴社の規定に従います」とするのが良いでしょう。

NG2. 〜千万円を希望します

具体的な金額を記入することよりもマイナスな評価になり得るのが「〜千万円を希望します」のような現実とはかけ離れた金額です。

現在の給与がすでに高額ならともかく、年収600万円から年収1,000万円に上がるとは考えにくいですよね。

現状と比較して高額すぎると、業界の相場を知らない、客観的に自分を見られていないと判断されることもあります。

NG3. 最低でも〜くらいを希望します

「最低でも〜」のような書き方も給与面を仕事において優先しているような印象を与えます。

採用する側に「その額が払えないなら入社しません」と言っているようなものです。

額によっては書類選考で落ちる可能性が高くなるでしょう。

採用担当者が希望年収で何を見ている?

「貴社の規定に従います」と書くのが一般的ではありますが、採用担当者は希望給与欄で何を判断しているのでしょうか?

企業や個人によっても考え方は違いますが、主に見ているのは次の2つです。

  1. 予算に合うか
  2. 客観的に自身を見ているか

人材募集は予算ありき!応募者が企業のイメージとマッチするか

1つ目は、応募者が企業の予算とマッチしているかです。

技術やスキルがあった方が転職はしやすいと考えている方が多いと思いますが、必ずしもそうとは言えません。

例えば、募集しているポジションの業務内容に対して確実にオーバースペックな人の応募があると、募集人材のイメージとマッチしていないため不採用となることがあります。

仕事にやりがいを感じなければ離職する可能性が高いとも考えますし、前職での給与を参考にすると新規人材の確保に使える予算をオーバーすることがあるためです。

高すぎる希望給与は客観的な見方ができていない

希望給与を文字通りの意味に捉えて、貰いたい金額を書いてはいけません。

誰もが給与は高い方が良いに決まっています。

給与は企業や業界、ポジションによって相場というものがあります。
それを把握しないで高い金額を提示するのは、客観的に自身を見ることができていないのではと考えられてしまいます。

面接で希望給与を聞かれた場合の受け答え方

履歴書に「貴社の規定に従います」と書いた場合でも面接の場で希望給与に関する話が出ることもあります。

その時も、「貴社の規定に従います」という姿勢は崩さずに履歴書と面接で矛盾が生じないようにすることが大切です。

具体的な金額を伝えたい場合には、「前職では〜円ほどいただいていましたので同程度の額を希望しますが、御社の規定に従います」などと答えるのが良いでしょう。

その際に重要なのは、相場を知っておくことと根拠を示すことです。

同じような業界で同じようなポジションではどのくらいの給与なのか知っていれば常識から外れた回答を防ぐことができます。

また、「前職では〜円」などのように具体的な金額の根拠があると、採用担当者も納得することができます。

履歴書の希望年収欄の書き方のまとめ

履歴書の希望年収欄には、「貴社の規定に従います」と記入するのが無難な書き方です。

本人希望欄は、希望と折り合わないようなら入社しないとも取れるためここで具体的な金額を記入するのは避けた方が良いでしょう。

また、希望年収欄に具体的な金額を書く場合には手取りではないことも注意しましょう。

面接においても給与の交渉は可能ですが、個人で行うのはリスクもあるので転職エージェントなどを利用するのも良いでしょう。

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