履歴書に貼る写真を、駅や街にある証明写真機を使って撮っている方も少なくありません。
もちろん、「写真は貼ってあればOK」と考えている採用担当者もいます。
しかし、選考において写真は想像以上に大きな影響を与えるのです。
この記事では、証明写真機で撮った写真はマイナスになるのか、写真館で撮るのと何が違うのか、どんな証明写真機を選ぶのが良いのかについて説明していきます。
履歴書の写真は証明写真機を使うと落ちる?
履歴書に使用する写真は、証明写真機で撮ったからといってすぐに落ちたりするわけではありません。
ですが、最低限の条件は満たしていなければなりません。
例えば、次のような条件は履歴書の写真において必須と言えます。
- 撮影から6か月以内である
- 帽子やサングラスなどをつけていない
- 胸から顔全体が収まっている
- 縦4センチ・横3センチ
- 背景は水色やグレーなど
これらはどれも最低限の条件です。
そのため、これらに加えて、良い印象を持ってもらえるように髪型やメイク、服装などが重要になってくるのです。
目次
履歴書の写真は証明写真ではない!
履歴書に貼る写真を証明写真だと思っている方が多いようです。
「えっ、証明写真じゃないの?」と思った方は要注意です。
もちろん証明写真としての機能もありますが、ただ単に履歴書の人物と面接を受ける人が同一人物であることを確認するためだけのものではない、ということです。
企業で採用に関わる人に話を聞くと、履歴書や職務経歴書だけでは判断材料が足りないと漏らす人もいます。
だからこそ面接などを通して情報を増やしていくのですが、面接をする価値がないと思えば書類選考の段階で落ちてしまうことを忘れてはいけません。
また、履歴書は隅々まで目を通してもらえるとは限りません。
文字ばかりの履歴書の中で、写真というのは思っている以上の情報量を持っているのです。
書類選考に通らない写真の特徴とは?
どのような写真を履歴書に使用するかは非常に重要です。
書類選考に通りにくい写真には、次のような特徴があります。
- 髪の毛が整っていない
- 服装などが整っていない
- 目線が正面に向いていない
- 無表情や笑いすぎている
- 姿勢が悪い
男性であればスーツのことや、女性であればメイクのことなど細かい部分はたくさんありますが、客観的に見て印象が悪いものはNGです。
実は、この辺りが証明写真機と写真館でとる写真の違いが出る部分なのです。
証明写真機と写真館でとる写真の違い
証明写真機と写真館では、もちろんカメラや撮影のテクニックなどが大きく異なります。
しかし、それと同じくらい人の目が入っているかどうかが、良い写真と悪い写真を分けるのです。
写真館で写真をとると、必ず撮った写真を確認してくれます。
客観的に見て良い印象となる写真を選んでくれるのが、写真館でとる1つのメリットと言えます。
写真館は、ただ写真をとるだけが仕事ではありません。
客観的な視点で見てくれる人がいるだけで、写真の印象は大きく変わるのです。
履歴書でも使いやすい証明写真機の選び方
できれば写真館へ行くのが良いのですが、時間的に少し難しい場合にはできるだけキレイに撮れる証明写真機を選びましょう。
数百円で証明写真をとることができる機会も多いですが、安く撮れる機会は写真のクオリティーもそれなりです。
少しお金をかけてでも、キレイに写真をとることができる機会を選びましょう。
次の2つが証明写真機を選ぶポイントです。
- 肌をキレイに見せてくれる
- データでも出力できる
肌をキレイに見せる補正機能が重要
少しだけ値段が高い写真機を選べば、肌をキレイに見せてくれる補正機能が選択できるものが増えます。
最近では、就活用の証明写真機を出しているメーカーもあります。
多少値段は上がりますが、できるだけキレイに撮れるものを選びましょう。
写真をデータでも出力できる
WEBフォームから履歴書を送る機械も多いため、写真をPCで扱えるようにデータで出力できる証明写真機を選ぶと便利です。
専用のアプリをダウンロードしておけば、簡単にスマホにデータを転送できるものもあります。
通常の証明写真機で撮った後で、データの形式でも必要なことに気づくと2回分の料金がかかってしまいます。
WEBで履歴書を送る可能性があるなら、初めからデータ出力に対応している機会を選ぶと良いでしょう。
証明写真機の写真サイズが合わない場合にはどうすれば良い?
履歴書にもよりますが、基本的には縦4センチ、横3センチのサイズが必要です。
小さいものを大きくすることはできませんが、場合によっては写真が大きすぎて枠からはみ出てしまうこともあります。
その場合には、定規とカッター、ハサミを使ってキレイにサイズを合わせましょう。
顔の一部がかけるようなサイズの変え方はいけませんが、頭の上や胸の下などを上手に調整して使うことは可能です。
証明写真機でキレイにとるコツ
良い証明写真機を選んでも、取り方が悪いと印象のよくない写真になってしまいます。
写真館のように客観的に見てくれる人はいないのです。
証明写真機でキレイに撮るには、椅子の位置を細かく合わせること、鏡を使って見出しないを先に整えておくことが重要です。
料金を入れると制限時間内に写真を撮らなければいけないので、その前にトイレなどの鏡で見た目を確認することをおすすめします。
また、屋外に設置されている機械は雨や湿度などで水滴がつき、カメラがくもっていることも稀にあります。
ハンカチなどでキレイに吹いてレンズや写りに問題がないかを確認しましょう。
お金を入れてからくもりに気づくと、履歴書の写真としては使えない写真が出てきます。
出てきた写真には、だいたい領収証や連絡先なども書かれているので返金などの対応は可能だと思います。
しかし、少し面倒なことには変わりありませんし、他の場所で再度写真は取らなくてはいけません。
特別な理由がなければ、初めから写真館で写真を撮ってもらうことをおすすめします。