楽天モバイルを実際に2年間使ってみて感じた3つのデメリット

楽天モバイルを使ってみて感じたデメリット

毎月のスマホ代が高いと感じている方の中には格安シムへの乗り換えを考えている方も多いと思います。

3大キャリア(以下、キャリア)と言われるau、docomo、softbankのスマホ代は10,000万円前後かかっている場合も多く、格安シムへの乗り換えで半分程度の費用に抑えることができるケースもあります。

私の場合は、もともとauでガラケーとタブレットを契約していましたが月額6,000円〜7,000円の通信費用でした。

料金自体には大きな問題はなかったのですが、SNSや地図を確認するのにタブレットを毎回取り出すのが面倒だったため、端末代金の支払いが終わった時点で格安シムの楽天モバイルを契約しました。

格安スマホと言うだけあって毎月の料金には不満はないのですが、不便だなと感じることがいくつかあったので紹介したいと思います。

楽天モバイルを契約して感じた3つのデメリット

楽天モバイルをおよそ2年間使ってみて感じたデメリットは次の3つです。

  1. 通信速度が遅い
  2. 電波が不安定
  3. ラインの年齢認証ができない

格安シムを検討しているけど通信速度や電波がつながるかが不安と言う方も多いと思います。
そのあたりの実際に契約してみないと分からない部分の話を中心に詳しく説明していきます。

楽天モバイルは通信速度が遅い?

格安スマホは通信速度が遅いと言われていますが、実際にはどうなのでしょうか?

私が使った感想としては、ホームページなどを見る分には問題ないものの、キャリアとの通信速度の差ははっきりと感じるので変えたばかりの時はストレスを多少感じる、と言った感じです。

インターネットの通信速度は1秒間にどのくらいの情報量をやり取りできるかのbps(bit per second)と言う単位で表します。

通信速度には、送信(上り)と受信(下り)があり、メールの受信やホームページの閲覧、動画の視聴には下りの速度が関係します。
格安スマホにする際には、この下りの速度を目安に比較することが重要です。

楽天モバイルの通信速度はauやdocomoとどれだけ違う?

通信速度は最大〜Mbpsのように表記される場合が有ります。

この「最大」という書き方はベストエフォート方式と言われ、必ずこの数値が出るのではなく、最も良い条件の場合に計測できる最大値の事です。

そのため、実際に通信速度を計測してみるとこの最大値を大きく下回ることが当たり前となっています。

また、最近では各キャリアが実行速度の計測結果を公開しており、auのiOSの受信速度の中央値は78Mbpsとなっています。
一方の楽天モバイルの受信速度は10Mbps前後の場合が多く、計測方式などが異なるので単純な比較はできませんが、数値で見ると楽天モバイルの方が速度が遅いことが分かります。

格安スマホは使用時間帯によって速度の影響を受けやすい?

楽天モバイルに限らず、インターネットの通信速度はどれだけ多くの人が通信を行っているかに影響されます。

朝の通勤やお昼休みの時間帯はスマホを利用する人が多いので、その他の時間帯よりも通信速度が遅くなる傾向にあります。

また、現在観測されている通信速度がこのまま変わらないというわけでもありません。

特定の格安スマホの利用者が増えれば、当然通信速度への影響が出てきます。

スマホで動画は見るのか、スマホを選ぶ基準のうち通信速度の優先順位は高いのか低いのかなどで、格安スマホにするべきなのか、どの格安スマホキャリアを選ぶべきかを決めましょう。

格安スマホは繋がらない?電波が不安定って本当?

通信速度の他に気になった点は、場所によっては電波が不安定なことです。

自宅や通勤中に使う分には問題ないのですが、場所によってはauやdocomoのスマホはネットにつながるのに、楽天モバイルは圏外になる場合がありました。

電波が届きにくい地下や、地上でもトイレなどは圏外になったり、電波が弱くなったりする場合もあるようです。
ただ必ず地下やトイレの電波状態が悪いというわけではなく場所による差がかなりあるようなので、通常の使用にはほぼ問題のない範囲だと思います。

楽天モバイルはLine(ライン)の年齢認証ができない?

地味に不便だと感じたのが楽天モバイルは、メッセージアプリであるラインの年齢認証ができない点です。

もともとはauで契約していたiPad miniでラインを使用していたので、その端末では年齢認証ができていました。
ラインは年齢認証ができていない端末で利用する場合には、幾つかの機能に制限がつきます。

主に制限を受けるのは、連絡先を交換するための機能で次の3つの使用ができません。

  • ID検索
  • 電話番号検索
  • IDによる友だち追加

18未満の利用者が事件などに巻き込まれるのを防ぐために、知らない人とメッセージの交換がしにくいようになっています。

大手キャリアであるau、docomo、softbankとラインモバイルのユーザーであれば契約情報に基づいて18歳以上であることが認証できます。

しかし、その他の格安スマホユーザーの場合には、たとえ18歳以上であっても現在のところは年齢認証ができません。
そのため、QRコードや招待、PC版のラインの検索機能を使用して友だち追加を行う必要があります。

この年齢認証はアカウントごとではなく、シムごとで行われるようです。
つまりauで契約していたiPadでは年齢認証ができていても、楽天モバイルでラインを使用する場合にはその端末(厳密にはsim)で再度認証が必要になるということです。

楽天モバイルはキャリアメールが使えない?

楽天モバイルに限ったことではありませんが格安スマホに乗り換えると、auやdocomoの時に使用していた@ezweb.ne.jpや@docomo.ne.jpは使えなくなります。

最近では友人や家族との連絡はメッセージアプリを使う場合がほとんどですし、メールアドレスもyahooやgoogleなどのフリーメールがあれば困ることはほとんどありません。

しかし、フリーメールでの利用ができない、もしくは推奨されないサービスの利用時にはどうしてもキャリアメールのアドレスが必要になります。
例えば、セキュリティの観点からネット銀行やクレジットカードのウェブ明細サービスなどの登録アドレスはフリーアドレスが不可なケースがあります。

だからと言って楽天モバイルだと使用できないわけではありません。
楽天モバイルの契約者は、@rakuten.jpでメールアドレスを取得できるので、取得したアドレスで登録をすれば問題ありません。

ただし、今後、キャリアを移動する可能性がある場合には、乗り換える度に登録アドレスを変更する必要があるので、試しに1〜2年使ってみると言う場合には少し面倒かもしれません。

私の場合には、銀行などのサービスのみ楽天モバイルのアドレスを使用して、その他のメルマガやウェブサービスはフリーメールを指定しています。

楽天メールをiPhoneで使うには設定が必要!

楽天のアドレスを取得することで、キャリアメールを利用することができますが、iPhoneの場合にはメールの設定を自分で行い、iPhoneのメールアプリで送受信ができるようにする必要があります。

また、iCloudのメールは自動的に受信メールを取得(プッシュ)のしてくれるですが、楽天メールはリアルタイムでのプッシュができない場合があるようです。

そのため、一定間隔でメールが届いているかを確認(フェッチ)しての取得となります。
フェッチの間隔は15分、30分、1時間から選択が可能です。

また、アプリを開くことでの手動での最新メールの取得は可能です。

知っておきたいその他のデメリット

すべての端末が楽天モバイルに対応しているわけではない

楽天に限ったことではありませんが、格安スマホに乗り換える場合には、すでに使っているスマホがそのまま使える場合と、そうでない場合があります。

楽天モバイルの場合には、docomoで契約していたスマホであれば多くの端末が利用可能です。
auやsoftbankの場合には、通信方式や周波数の問題から利用できないケースが多くあります。

対応端末は楽天モバイルの公式ページから確認できるので、利用中のスマホでの乗り換えを考えている場合には事前に確認するようにしましょう。

また、ネットでsimだけを契約する場合に注意しなければいけない点があります。
simには大きさが異なるmini(ミニ)、micro(マイクロ)、nano(ナノ)の3種類があります。
端末によって対応しているsimの種類が異なるので、しっかりと確認しましょう。

楽天モバイルの料金プランは安くない?

楽天モバイルは、大手キャリアと比べると十分安いのですが、他の格安スマホと比較すると最安というわけではありません。

月額は、通話simにするか、データ通信量は何ギガを選ぶか、オプションはつけるかなどで大きく異なります。
ただ、楽天モバイルを契約していることで楽天市場でのポイント倍率が上がるなどのメリットがあります。

楽天スーパーポイントを貯めている方には、月額料金だけでなく、十分にメリットがあると言えるでしょう。

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