履歴書に中退歴は書くべき?正しい書き方とフォローの方法

履歴書にはできるだけ選考で不利になるようなことは書きたくないですよね。

そこで書き方に困ることの1つが、中退歴です。
できれば書きたくないことではありますが、中退歴は絶対にかかなければいけないのでしょうか?

中退歴がある場合は履歴書への記入は必須?

採用に不利になりそうなことは記入したくはないでしょうが、実は学歴や職歴は正確に書かなければ、採用取り消しや、のちに発覚した場合には懲戒免職になる可能性も0ではありません。

卒業した大学を偽ったわけではなくても、経歴詐称として指摘されかねないのです。

書類選考時や面接時にばれなくても、後々のリスクが非常に大きいというわけです。

また、ばれるかもしれないと思いながら、面接や日々の仕事に臨みたくはないですよね。

履歴書への中退歴の正しい書き方

まず、大学を中退している場合には最終学歴としては「高卒」になります。
中退後、再度入学をして卒業すれば「大卒」となります。

そのため、大学には進学したものの途中で退学をした場合には、大学への入学時期を含めての記載が必要です。

履歴書への中退歴の書き方
2016年4月 ◯◯大学 ◯◯学部 入学
2018年3月 ◯◯大学 ◯◯学部 中途退学

日本の学校であれば4月入学、3月卒業が一般的ですが、中退する場合には3月とは限りません。

基本的には、中退した年月を調べる方法は企業側にはありませんが、月を含めて正確な記載をしましょう。

Webフォームでの中退歴の書き方

最近では、紙の履歴書だけでなくWEBフォームで履歴書などを送るケースも少なくありません。

WEBフォームは紙とは違い自由に書くことができないこともあります。
例えば、最終学歴を「高校」、「大学」、「大学院」などの決まった選択肢から選ぶタイプのものです。

この場合には、大学を中退していれば最終学歴は「高校」を選択するのが正確です。
ただし、高校を卒業して働いていたのか、大学進学を選択したものの中退して就活をしているのかでは企業側に与える印象は違いますよね。

もちろん、学歴は気にせず、現在のスキルや熱意などを第一に判断するということもあるかもしれません。

しかし、企業の募集内容と進学した学部の分野が関係しているなら中退していたとしてもアピールになる場合もあります。

その場合には、中退理由などを履歴書やWEBフォームに記入してフォローするのが良いでしょう。

中退歴は理由を書いてフォローすることが可能

中退する理由は人によって違いますが、中には企業が気にしないようなケースもあります。

例えば、家庭の経済的事情などです。
一方で、企業がマイナスの評価をする可能性がある理由とは、転職した後にも影響しそうなものです。

大学に退学届を出す場合にも、その理由をかかなければいけませんが、客観的に見て「些細なこと」と思われるような理由であれば積極的には履歴書に記入する必要はないでしょう。

就学意欲の減退などを理由に書いてしまうと、同じように仕事もすぐにやめてしまうリスクがあると考えらえる可能性があります。

また、健康上の理由のように致し方ない場合には、現在は健康上のリスクがないのかどうかが企業にとっては重要となります。

次に、紙の履歴書、WEBフォームで実際に中退理由を書く例を見ていきましょう。

紙の履歴書に中退理由を書く場合

紙の履歴書に中退理由を書く場合には、学歴の欄に短く端的に書くようにしましょう。

もし、詳細な理由説明が必要な場合には、備考欄などで補足をしても良いでしょう。

2016年4月 ◯◯大学 ◯◯学部 入学
2018年3月 ◯◯大学 ◯◯学部 中途退学
経済的事情により退学
2016年4月 ◯◯大学 ◯◯学部 入学
2018年3月 ◯◯大学 ◯◯学部 中途退学
進路変更のため退学
2016年4月 ◯◯大学 ◯◯学部 入学
2018年3月 ◯◯大学 ◯◯学部 中途退学
健康上の理由により退学いたしましたが、現在は完治しております

WEBフォームに中退理由を書く場合

選択式のWEBフォームの場合には、正確には高校卒業を選択すべきですが、しっかりと中退であることを示せば大学への入学の事実を記載しても良いでしょう。

その場合には、入学の年月のみを記入して、卒業の欄を空白にしておきましょう。
そして、中退したこと、なぜ中退したのかを備考欄へ記述します。

■学歴
最終学歴: 4年生大学
学部・学科: 文学部 人文学科
入学/ 卒業時期: 2016年4月/ 年 月

備考:
2018年3月に経済的な事情により、大学を退学をいたしました。
その後、アルバイトで家計を支えながら、2018年の12月に〜の資格を取得しました。
現在も、〜を学ぶために学習を続けております。

大学を中退した場合には大卒以上の求人には応募できない?

大学の中退歴は、採用においては不利になる可能性は低くありません。

また、大学を中退している場合には最終学歴は「高校卒業」となるため、4年生大学卒業以上と求人情報に記載してある場合には応募条件を満たしていないことになります。

ただ、応募条件は絶対の条件ではない場合もあります。
そのため、企業に問い合わせたり、転職エージェントを通して確認してもらったりすることもできないわけではありません。

最終学歴だけでなく、資格やスキルなどが条件となっている場合も同様です。
企業としては、資格やスキルを持っているかどうかで応募者を面接に進む前にふるいにかけていることもあります。

一方で、企業が求めている人材のイメージにあえば応募可能というケースもないわけではありません。
例えば、4年生大学を卒業していなくても社会人の経験が一定期間以上ある、同じ分野での事務経験があるなどの場合です。

資格も、現在勉強中であり資格を取得する予定があるのであれば考慮される可能性もあります。

もし企業側から応募可能の返事をもらった場合には、履歴書などを送る際の添え状などにその旨を書いておくと良いでしょう。

中退歴の履歴書への書き方のまとめ

中退歴は採用で不利になる可能性もあるためできれば書きたくない気持ちはわかりますが、中退したことを隠すと経歴詐称で採用の取り消しや懲戒解雇になる可能性もあります。

履歴書やWEBからの応募の場合であっても、中退歴は年月も含めて正確に記入する必要があります。

中退歴は書かなければいけませんが、なぜ中退したのかの理由は書く必要はありません。

ですが、募集内容と関係するような学部や学科に進学したことを伝えたい場合には記述しても構いません。
また、中途退学をしたのが最近であったり、入学から中退までの期間が短い場合には企業としても就業後のリスクを払拭するために理由を聞くこともあります。

まずは書類選考を通って面接に進む必要があるので、面接で理由を聞かれるのを待つのではなく、履歴書の備考欄などを使って納得できる理由を記入しておくと良いでしょう。

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