履歴書の氏名欄で使う漢字は戸籍と一致していないと問題あり?

履歴書でどう書けば良いのか迷う部分といえば、志望動機ですよね。

志望動機が上手くかけていなければ、面接までいかずに書類選考で審査落ちするのではないかと心配になります。

しかし、注意してい書かなければいけない部分は志望動機だけではありません。

書けば良いと思いがちな氏名欄にも落とし穴があります。

紙の履歴書での氏名欄記入の注意点、WEBからの応募で漢字の変換ができないときの対処方法についてまとめました。

履歴書の氏名欄で使用する漢字は戸籍に合わせなければいけない?

履歴書は、面接などの選考だけで使用するものではありません。
採用が決まれば契約においても基本情報を確認するためのベースの書類となります。

そのため、履歴書の氏名欄には戸籍に記載されている表記に合わせて記入する必要があります。

例えば、わたなべ(「渡辺」、「渡邊」、「渡邉」)や、さいとう(「斉藤」、「齋藤」、「齊藤」)などです。

その他にも戸籍では旧字体が登録されているなら、履歴書も旧字体で書くのが原則です。

WEBからの応募でも氏名は戸籍の表記に合わせる?

紙の履歴書であれば旧字体などの戸籍に合わせた表記をするのも簡単ですが、WEBフォームからの応募の場合には注意が必要です。

変換しても正しい字体が出てこなかったり、互換性に書け適切に表示されなかったりする可能性もあるのです。

その場合には、普段使っている字体、変換可能な字体を使用しても構いません。
ただし、備考欄などを使用して戸籍の表記とは異なることを伝える必要はあります。

変換できない時は備考欄を使用する

WEBフォームからの応募では正確な表記に変換できない場合には、備考欄を使って戸籍とは表記が異なることを伝えましょう。

例えば、土屋の「土」という時には、右上に点が打たれる字体もあります。(「大」と「犬」のような感じです。)

土の右上に点を打つ「つち」の文字も、変換で表示されない場合があります。

その場合には、氏名欄には「土屋 ◯◯」のように変換可能な字体を使用します。

その上で、備考欄には「土屋の土は、正確には”土”の右上に点を打ったものです。」などと記載しましょう。
WEBフォームからの応募は仕方ありませんが、手書きの書類を郵送する場合には戸籍の表記に合わせましょう。

また、パソコンで作成した文章データを印刷するときには、旧字体などは使用したい漢字の文字コードを調べて使用することで変換可能です。

WEBフォームから応募する場合には、文字コードは互換性の観点から使用を控えるべきですが、印刷して使用する場合には文字コードを使用して正確な漢字表記にしましょう。

社内のみで常用漢字を使うことは可能?

履歴書には戸籍に合わせた表記をしなければいけませんが、名刺などには普段使っている常用漢字を使いたいということもあります。

その場合にも、備考欄で希望を伝えることは可能です。
履歴書の情報は、雇用契約、その他の年金や保険などの手続きでも必要となるため戸籍の表記と合わせる必要があるのです。

しかし、名刺や社内で使用する分には普段使用している字体を使えるかどうかは社内での判断となります。

氏名の表記の間違いが会社にばれることはある?

すでに履歴書の郵送やWEB応募を戸籍とは違った表記でしてしまったという場合には、面接時などできるだけ早い段階で正確な表記を伝えるべきです。

実際に、雇用契約や各種手続きを行うタイミングで戸籍の表記とは異なることがばれることがあります。

入社後の手続きを進めるために、いくつかの書類の提出が企業側から求められます。

例えば、「雇用保険被保険者証」、「年金手帳」などです。
前職との関係で「源泉徴収票」や、新卒であれば「卒業証明書」を提出しなければいけないでしょう。

その他にも「住民票記載事項証明書」の提出が必要となることもあります。

年金や保険の書類は戸籍に合わせた表記をしているため、それらの書類と応募書類を照らし合わせた際に誤りが発覚することが多くあります。

意図的な経歴詐称ではなくても、このようなミスが場合によっては採用の取り消しや正当な解雇理由になることもあるので注意が必要です。

履歴書の氏名欄は正確・キレイ・丁寧の3つがポイント

履歴書の氏名欄は、戸籍の表記に合わせて正確に記入しなくてはいけません。

最近では、WEB応募や印刷した履歴書を提出する機会が多くありますが、手書きの文字というのは思っているよりも多くのことを伝えます。

事務などの仕事で文字を書く機会が多ければ社会人として十分な字を書くことができるか、応募書類であることを意識して手を抜いている部分がないかなどです。

そのため、正確に書くのはもちろんのこと、キレイに丁寧に書き読みやすい文字となるように注意を払いましょう。

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