WEBライターの文字単価の相場を公開!受注すべきでない仕事の線引きはどこ?

WEBライターの文字単価の相場はどのくらい?

WEBライターと一口に言っても様々な方がいるので、今回はクラウドソーシングなどを中心に仕事を受注している在宅ライターの場合の文字単価の相場についてお話しします。

私が記事の発注業務を担当するようになってから数年が経過しましたが、その過程で大手クラウドソーシング会社の方とお話しする機会が何度かありました。
なかなか他社がどのくらいの予算、文字単価で依頼をしているかを知る機会はないので、業界の全体的な流れなどを知るのにも非常に役立ちました。

記事を発注するクライアント目線も交えながら、
・WEBライターの文字単価の相場
・どのくらいの文字単価ならば仕事を受けるべきなのか
・今後稼げるライターになるにはどうしたら良いか
などについてまとめました。

文字単価の相場はやや上げ止まり?時期によっても変化!

では、実際に1文字あたりの単価はどのくらいなのでしょうか?
クラウドソーシングでは、企業のほか、個人でも記事執筆の依頼が行われています。

そのため、クライアントが法人か個人かでも平均的な文字単価は異なります。

特に個人の場合には、相場よりもずっと低い単価で依頼がされていることもケースも多くあります。
大手クラウドソーシング会社の方のお話によると、2017年〜2018年にかけての文字単価の相場は0.7円、0.8円程度で1円を少し下回る程度だそうです。

そのため、発注側としては、1文字1円程度で募集をかけることで安定的にライターを集めることができています。
私の実感でも、1文字1円で募集を行うとすぐに応募があるという印象です。

そのため、1円を超えていれば、ライター側としては積極的に応募しても良い案件だと言えます。
ただし、時期によっても文字単価の相場は変化していきます。

キュレーションメディア全盛期が終わり単価は下降気味?

文字単価は、記事を必要をしている企業数、発注されている記事数の数が多いほど上がる傾向にあります。

ただ、企業やメディアによっては、クラウドソーシングを利用しないで記事の依頼を行うこともあるので、必ずしもライターの需要が多いほど、クラウドソーシングの文字単価が上がるというわけではありません。

例えば、医療や健康、お金に関する、いわゆるYMYL(Your Money or Your Life)に該当するようなテーマは医師や弁護士などの専門家へ執筆、監修の依頼をするケースが多いことなどが挙げられます。

これまでは、膨大な記事数が魅力の1つでもあるキュレーションメディアが数多く存在したことによって、クラウドソーシングでの執筆依頼が増えていました。

そのため、一時期は文字単価が1円程度まで上昇傾向にあったのですが、健康や医療に関する品質の悪い記事を大手キュレーションメディアが掲載していた問題が起きた頃から徐々に下降していきました。

いくつかのキュレーションメディアが閉鎖となる事態を受けて、メディアを運営する企業の多くがクラウドソーシングでの依頼に対して慎重な姿勢をとったのです。

現在は、1円をやや下回る程度に回復していますが、サイトを運営する企業にも、記事を書くライターにもモラルや品質を担保する意識がより一層求められるようになりました。

文字単価を上げるには品質の高い記事を書くことが必須

現在もキュレーションメディアやアフィリエイトサイトを運営する企業は多いので、クラウドソーシングでのライティング案件自体が大きく減っているわけではありません。

ただ、品質の悪い記事というのは、企業にとっても、ライターにとってもマイナスが多いということは覚えておく必要があります。

メディアの閉鎖というのはレアケースかもしれませんが、検索アルゴリズムがよりユーザーの役に立つ記事を上位に表示する傾向が続くのであれば、リサーチが不十分で内容が薄い、誤字脱字が多い、情報の参照元の記載がないなどの低品質の記事はそもそも上位表示されにくくなっていきます。

記事の外注は、PV数を指標にすることが多いので、上位表示されない記事を買うことは企業にとって非常に費用対効果が低いものになります。
そうなれば、記事の質を上げる工夫をするか、記事を安く買う工夫をするかの2択となっていきます。

記事の品質を上げユーザー目線のサイト制作を目指すコンテンツマーケティングはすぐに結果がでるものではありません。
どうしてもできるだけ記事を安く買って外注費用を抑えようという負のスパイラルとも言える状態になりがちです。

今後も、徐々に文字単価の高い記事と、文字単価の安い記事の二極化が加速するのではないかと思います。

文字単価に振り回されない!受注すべきでない仕事の線引き

クラウドソーシングで仕事を受注していると、様々な案件がありますが、どのくらいの文字単価の案件であれば引き受けるべきなのでしょうか?
ある程度の経験があるライターであれば、自分自身の線引きがあると思います。

まず、知っておきたいのは一口にWEBライティングと言っても、原稿は求められる品質によっていくつかの種類に分類できるということです。

もはや原稿とも言えませんが、検索結果に自動生成と思われるような文章を見ることがまれにあります。
もしも、自動生成の文章を買うのであれば1文字1円も払うはずがないのは当然です。

自動生成を除けば、次に低品質なのはコピペ記事と言われるものです。
自動生成の文章のように人が読んだ時に不自然な文章でなくとも、WEB上の記事をコピーして、つぎはぎしたような文章も非常に低品質であることに加えて、著作権の観点からも問題があり、多くの企業がコピペチェックツールで監視をしていると思います。

WEBライターとしての報酬を時給換算して考える

記事のコンテンツとしての価値を重視するのであれば、記事の執筆にそれなりの時間がかかることは予想できます。
それなのに、文字単価が0.5円ということは通常考えられません。

例えば、ある程度の品質で1,000文字の原稿を書くなら調査と執筆を含めて2、3時間は最低でも必要です。

文字単価0.5円の場合、2時間で納品できたとしても時給500円、3時間かかったら時給330円程度となってしまいます。

WEBライターとしてのレベルアップのためと割り切れるのであれば、このくらいの文字単価の案件を受けても良いでしょう。

クラウドソーシングサービスでは、

  • 過去にどのくらいの案件を受注したか
  • クライアントからの評価

を見ることができるため、過去実績が次の仕事につながるケースがあることも確かです。

しかし、より良い条件の案件を受注するためには、WEBライターとしてのスキルアップが重要です。
そのためには、受注件数をただ増やすだけではなく、どれだけ高品質の記事を書くことができるのかということが重要視されます。

もちろん、文字単価で仕事の線引きをするのは当然ですが、最終的に稼げるライターになるには質の高い記事を求めているクライアントを見つけることが重要です。

もしクライアントが安い単価で依頼している場合には品質よりも量が重視されていると考えていいでしょう。
その場合、クライアントが十分に原稿を確認して、フィードバックをしてくれるとは考えにくいのです。

クラウドソーシングで仕事を探す際は、ライター側がクライアントの原稿に対する姿勢を見極めることも大切になります。

WEBライターが文字単価を上げていく2つの方法

WEBライターとして経験値がたまっていくと徐々に単価を上げていきたいと考えますよね。
その場合、次のどちらかを方法をとることになります。

  • より文字単価が高い案件を探す
  • クライアントと単価の交渉をする

文字単価の高い案件を受注する

文字単価はクライアントによっても異なります。

そのため、今現在のスキルのままでもクライアントを変えるだけで文字単価が上がる可能性があります。
ただ、単価が高い案件には応募も多くなるので、選考条件が厳しくなるケースが多いでしょう。

そこで、文字単価をあげるためにまずやるべきことはたくさんの案件に応募する機会を作ることです。

同じような原稿を納品したとしても、文字単価がクライアントAは1.0円、クライアントBは0.5円というケースは珍しくはないのです。

企業が競合相手の様子を見ながら単価の調整を行っていると割の良い仕事が見つかりにくくなります。
現状のように仕事量に対してライター数が多い状態が続けば、高めの単価で発注していた企業も費用を削減していく可能性も出てきます。

だからこそ、たくさんの案件に目を通して、良さそうな仕事があれば積極的に応募していく必要があるのです。
私の経験上では、しっかりとWEBライターとして稼いでいる人は複数のクラウドソーシングに登録していました。

発注する企業の中には1つのサービスでしか募集をかけていないこともあるので、別のサービスに登録するだけで条件が良い仕事が見つかる可能性がぐっと増えます。

実際、私がライター募集をかける時も、まずはサービスA。そして、応募状況を見て数が少なければB、という風な使い方をしています。

募集をかけるサービスが増えると、その分対応の手間も増えるのでできれば1つのサービスで必要数を達成したいというのが本音ですね。

ただし、クラウドソーシングも数が増えてきているものの登録すべきサービスは数社だけです。
中でも、クラウドワークス、ランサーズは仕事量も多く、稼げる案件とも出会いやすいと思います。

>>ランサーズの登録はこちら

>>クラウドワークスの登録はこちら

できるだけ大手のサービスから活用していき、最大でも3社〜5社程度に抑えると良いでしょう。

文字単価のアップをクライアントと交渉する

また、クライアントは変えずに文字単価の交渉をすることも不可能ではありません。

実際に単価が上がるかどうかはクライアント次第です。
原稿の品質の話とも関連しますが、量を求めているクライアントの場合には契約しているライター数も多い可能性があります。

その場合には、原稿自体が誰が書いても良い代わりがきくものと言えるため、単価アップは難しいでしょう。

ただ、条件交渉自体はできるケースが多いので、現在の仕事量と単価が釣り合わないのであれば相談すべきでしょう。

どちらの方法をとるにせよ、もっとも大切なことは自身のライターとしてのスキルを上げることです。
そのためには、クライアントから適切なフィードバックを受けることがポイントとなります。

数をこなすことも大切ですが、初めは特に、記事の品質チェックをしっかりと行っているクライアントから仕事を受けることが重要になります。

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