WEBライターは稼げないとも言われていますが、しっかりと単価交渉ができればそんなことはありません。
しかし、文字単価が1円を下回っている場合には、どんなにスピードを上げて記事数、文字数を増やしても人並みの収入を得ることは簡単ではないでしょう。
WEBライターの中にはクライアントとあまりコミュニケーションを取らない、システム上コミュニケーションを取る機会がないといったケースも少なくありません。
そうなると、どのように単価交渉をすれば良いのかはわかりませんよね。
この記事では、WEBライターが単価交渉する際のポイント、報酬が上がらない人の共通点について説明していきます。
WEBライターの報酬システムとは?
すでに理解しているとは思いますが、WEBライターの報酬システムについてです。
クラウドソーシングでは主に、次の2つの報酬システムになっています。
- 記事ごとに一律の記事単価
- 文字数によって報酬が変わる文字単価
様々なクライアントから仕事を受注している人が多いですが、基本的には次のような計算でWEBライターの月収が決まります。
記事単価(記事単価)×記事数(文字数)=月収
記事数(文字数)は時間による制約を受けるので、スピードを上げる、仕事をする時間を増やすのには限界があります。
そのため、単価交渉が上手くいけば、仕事量、仕事時間は増やさずに月収を増加させることができるのです。
目次
WEBライターが単価交渉をする時のポイント
WEBライターが単価交渉をする時のポイントは、単価を上げる理由を示すことです。
単に単価をあげて欲しいという要望を伝えるだけでは、単価が上がることはほぼありません。
逆にいうと、単価交渉に失敗する人の共通点は、単価を上げる理由を言わずに報酬アップを求めていることです。
では、WEBライターに払う報酬を増やすべき理由とはどのようなものでしょうか?
単価交渉をする時の例
報酬の相場は、需要と供給のバランスで決まります。
WEBライターを求めている企業が多く企業間で取り合いが起きている状態なら、今よりも費用をかけても記事数を確保したいと考えるでしょう。
逆に、WEBライターが余っている状態なら報酬を下げても仕事を引き受けるライターがいるため、徐々に単価が下がっていく可能性があります。
平均的な単価が上昇傾向にある場合
例えば、WEBライターへの平均的な単価が上昇しているなら、次のように交渉することができます。
「現在、複数のクライアント様から仕事をいただいておりますが、今年に入ってから記事単価を上げるので受注数を増やせないかとのご相談を受けております。私としましては、普段から細かくフィードバックいただいている貴社のお仕事を優先したいと思っております。つきましては、記事単価を現在の2,000円から2,100円にご変更いただけませんでしょうか?単価を上げていただけるようであれば、今以上に納品数を増やすことも可能ですので、ご検討いただけますと幸いです。」
受注可能な記事数を増やすことができる
クライアントにとっては、安定して記事を確保することは非常に重要です。
そのためには、ライター数を増やす、複数のクラウドソーシングを利用する、社内で記事を作る体制を整えるなどの方法があります。
しかし、ライター数を増やしたり、複数のクラウドソーシングを利用したりするのはコストや手間がかかる点にデメリットがあります。
そこで、一人のライターが品質の高い記事を安定して納品してくれるのは非常にありがたいのです。
例えば、受注可能な記事数を増やすことができるなら、次のように交渉することができます。
「クラウドソーシングの貴社のページを拝見しましたところ、WEBライターを引き続き募集しているようでありましたため、ご連絡いたしました。現在、1か月あたり12記事を納品させていただいております。月間の納品記事数を24記事まで増やすことができますので、可能であれば記事単価を上げていただくことはできませんでしょうか?」
WEBライターの報酬が上がらない場合
基本的には、WEBライターは単価交渉によって報酬を上げることができます。
しかし、いくら交渉しても報酬が上がらないケースというのもあります。
例えば、受注数や平均単価を理由に交渉しても、あなたの代わりがいるのであれば交渉は上手くいかないのです。
クライアントとしては今の条件で応募が多くきているなら、無理に特定のライターの報酬を上げる必要はないでしょう。
また、次のような場合にも単価交渉は上手くいきません。
単価交渉が失敗するケース1:一律の報酬と決まっている
クライアントやクラウドソーシングのシステムによっては、報酬が一律に決まっている場合があります。
その場合には、いくら交渉しても単価を上げてもらうのは難しいでしょう。
WEBライターのスキルが上がってきて、現在の仕事と報酬が釣り合わないと思ったら思い切って継続を断る判断も必要になります。
単価交渉が失敗するケース2:予算が決まっている
当たり前ですが、クライアントは記事の外注に使える予算が決まっています。
そのため、必要な記事数を確保するためには、1記事あたりどのくらいの単価に設定しなければいけないのかが決まるのです。
いくら記事の品質を上げても、予算との折りあいが合わなければ単価の交渉は上手くいかないでしょう。
単価交渉は自分から切り出しても良い?
WEBライターの中には、自分から単価の交渉を切り出してはいけないと思っている人も少なくありません。
もちろん、理由のない単価交渉は釣り上げだと思われ、クライアントからの評価を落とすきっかけにもなります。
クライアントにもよりますが、交渉をしなければ報酬が上がるケースは少ないでしょう。
自分から交渉をしにくいという場合には、募集内容などに報酬アップの条件を記載しているクライアントを選ぶのも手です。
例えば、3ヶ月1回報酬を見直す、継続期間によって単価が上がるなどが書かれていれば、交渉をしなくても上がる可能性があります。
WEBライターが単価交渉をする時のポイントまとめ
WEBライターが単価交渉をする時は、なぜ単価を上げる必要があるのかを説明しましょう。
納品数を増やすことができる、記事の執筆にかかるコストが上がっているなど、クライアントが納得できる理由が必要です。
ただし、納得できる理由であっても予算の関係やシステム上、単価を上げるのが難しいケースもあります。
その場合には、クライアントの変更や単価の高いクライアントからの仕事の割合を増やすなどの判断をしなければいけない場合もあります。