文章を書かなければいけないのに、全く手が動かないなんてことありませんか?
レポートの作成、会社での資料作り、メールの作成など、学校でも職場でも文章を書く機会は意外に多いものです。
実は、この文章が書けない状態は、プロのライターでも同じ状態に陥ることがあるのです。
この状態を、ライターズブロック(Writer’s Block)と言います。
プロなら自分なりのライターズブロックの解消方法を持っているでしょうが、文章を書くための手順を決めておけばプロでなくてもスランプから脱出できます。
ライターズブロック(writer’s block)とは何?
ライターズブロックはあまり聞きなれない言葉ですが、1947年に精神分析医のEdmund Berglerが作った言葉です。
Wikipediaによると、ライターズブロックについてこのように書かれています。
作家が新しい著作を創造する能力を失ったり、創作意欲の減退に直面していたりする状態
ライターズブロックはプロの作家だけでなく、文章を書く機会がある人なら、誰しも陥る可能性がある問題です。
精神分析の専門医であるEdmund Berglerが意図した本来の意味とは少しずれますが、プロの作家でない人であれば「文章を書きたいのに筆が進まない状態」と言えます。
ライターズブロックを解消する3つのポイント
ライターズブロックから脱するには、書くためのルーティーンを決めておくと良いでしょう。
書きたいのに書けないという方の多くは、書くための準備をせずに文章を作ろうとしていることがよくあります。
作家や作詞家のように文字を書く行為をクリエイティブなものと捉えすぎているのです。
確かに魅力的な文章を書くのは芸術の素養が必要かもしれません。
しかし、何もないところから文章を生み出そうとするとハードルがぐっと上がります。
文章が出てこないと思ったら、次の3つのポイントを確認してみましょう。
- 結論・言いたいことを決める
- 構成から作る
- まずは手を動かす
結論・言いたいことを決める
文章が出てこないのは、何を書くべきかを決めていないケースがよくあります。
WEBライターが記事を書くときでも、メールを送る時でも、資料を作る時でも文章を作る理由があるはずです。
つまり、言いたいことがあるからこそ、文章が生み出されるのです。
また、長い文章になりがちな人は、途中で結論を見失ってしまっている可能性があります。
まずは、この文章で何が言いたいのかを明確にしましょう。
構成から作る
結論を決めたら、次に文章全体の構成を考えましょう。
最初は箇条書きなどで、文章内に入れたい内容を書き出すと良いでしょう。
文章内では、原則として結論は1つです。
そのため、書き出した内容の中に結論が2つある場合には注意です。
WEBライターなら記事を2つに分ける、仕事で使用する資料ならページを分けるなどの工夫が必要です。
1つの記事、1つの資料の中では、1つの結論と根拠をセットで考えると内容のまとまりがよくなります。
まずは手を動かす
結論と構成ができたら、まずは手を動かしていきましょう。
筆が進まない原因の1つは、最初から完璧な文章を作ろうとしてしまうことです。
もちろん、見直ししなくても良いほど完璧な文章を最初から書けるのであれば素晴らしいスキルです。
しかし、文章を書くことに慣れてきても、夜書いた文章を朝に見直すと書き直したい部分というのは想像以上に見つかるものです。
効率が悪いように思われますが、まずは文章をたくさん書き、後で不要な部分を削るのが良いでしょう。
書く作業と、推敲する作業を分けて考えるのです。
WEBライターのライターズブロックはインプット不足が原因?
紙媒体のライターは、担当する記事のテーマの専門的な知識を持っているのが通常です。
しかし、WEBライターの場合には必ずしもそうではありません。
様々なテーマの執筆依頼を受けている場合には、自分の頭の中にないことを書かなければいけないのです。
この場合には、文字を書くアウトプットに対して、インプットが圧倒的に少ない可能性があります。
まずはインプットを増やすというのも、スムーズに文章を書くコツと言えるでしょう。