webライターのとるべき資格と要らない資格|あるとないとでは年収が違う?

webライターに資格は必要?

webライターになるのに資格は必要ないため、クラウドソーシングなどを利用すれば誰でもすぐにwebライターとして活動を始めることができます。
誰もが手軽にwebライターになれる一方で、未経験のライターはすぐに良い案件を獲得するのは難しいのが現状です。

そこで、webライター向けの資格を取ることによって、全くの未経験ライターと差をつけることができます。

この記事では、webディレクターとして多くの原稿を見ている立場から、クライアント目線でwebライターが持っていると評価が高い資格についても解説します。

有名なwebライターのための資格

現在のところ、デファクトスタンダードと言えるようなwebライターのための資格はありません。
それは、webライターにとって重要なのは資格ではなく、実力だからです。

また、実力をはかるのであれば、これまでに書いた原稿を提出したり、テストライティングをしたりするほうが、クライアントとしても実力を正確に把握できます。

ただ、資格を持っていることはマイナスにはならないので、勉強の意味も含めて取得するのが良いでしょう。

有名なwebライターのための資格には次の2つがあります。
名称は似ていますが、それぞれ主催している団体が異なります。

  • WEBライティング技能検定
  • WEBライティング能力検定

WEBライティング技能検定

WEBライティング技能検定は、日本クラウドソーシング協会が主催する検定です。
インターネットでの受験が可能で、合格することでライティング案件の紹介などの合格者得点を受けることができるというメリットがあります。

ただ、受験料を支払えば誰でも受験できるわけではなく、同協会の「WEBライティング技能検定講座」の受講が受験条件になります。

そのため、現在のスキルを証明すると言うよりは、WEBライティングを1から学びながらスキルアップし、WEBライターとしての活動を目指したい方向けの資格と言えます。

WEBライティング能力検定(旧:Webライター検定)

WEBライティング能力検定は、全国の会場で受験ができ、年2回の受験チャンスがあります。
日本語の能力や基本的なwebライティングの知識だけでなく、コピーライティングやSEO、webライティングに関わる法律、倫理など幅広い分野から出題がなされます。
88点満点で、点数に応じて1級〜3級、もしくは、資格なしとなります。

第8回以降は、各級の有効期限は2年となり、2年ごとの更新が必要になります。

クライアントはwebライターの資格は重要視していない?

実際にこれらの資格を持っていることは、クライアントへのアピールになるでしょうか。

判断はクライアント企業によって異なるとは思いますが、個人的にはライターが資格を持っている、持っていないで採用、不採用は決めません。

まず、その資格がどのようなものかを知っていなければいけませんが、現在のところwebライター向けの検定内容を正確に把握しているクライアント企業は少数派だと思います。
ただ、資格が無意味かというと、そうではありません。

資格以外の条件では優劣がつけられないライターが2人いて、どちらか1人を採用するとしたら、資格を持っているほうが有利だと思います。
その資格の取得がどれほどの難易度かは分からなくても、資格を持っていることでwebライティングの技術を磨くために努力していることは伝わってくるからです。

webライターは資格よりもスキルが重要?

ただ、実際には資格を持っているかどうかよりも、実際に書いた文章を見るのがwebライターとしての実力を知るのには役立ちます。

しかし、案件によっては、執筆した原稿がどのメディアで使われるかが知らされない、と言うケースもあります。
そうなると、掲載されているにもかかわらず、自分のポートフォリオをとしてクライアントにライティングスキルを示すことができません。

その場合は、可能であれば過去に執筆した原稿のテキストデータなどを事前に提出したり、継続契約になる前にテストライティングという形で1記事だけ執筆したりすると言う方法でライティングスキルを示すことが可能です。

ある程度、ライティング実績ができてくるとより条件の良い案件で執筆がしたいと考えるかと思いますが、ただ単に実績があるだけではクライアントとの単価交渉や、高単価の案件の受注は簡単にはいきません。

繰り返しになりますが、重要なのはスキルであって、過去の受注件数ではないからです。
いくら数多くの案件をこなしていても、他のライターと明らかに違うとクライアントに感じさせることができなければ、条件の良い案件での執筆は難しいでしょう。

WEBライターが身につけるべき3つのスキル

webライターが持っていると評価が上がるスキルはいくつもあります。
具体的に、多くの案件で評価されるであろうスキルには、次の3つがあります。

  • 校正・校閲スキル
  • 構成案の作成スキル
  • SEOの知識
ライターでも校正・校閲スキルは必要?

クラウドソーシングでwebライターに原稿執筆を依頼し、納品された原稿を編集者に回し、校正・校閲をしてもらうということがあります。
どのような行程で記事の公開となるのかは企業やメディアによって異なりますが、webライターとして正しい言葉の使い方の確認、誤字、脱字のチェック、事実確認をすることは必要です。

小さなことかもしれませんが、日本語の修正が少ないということは、クライアントからの信頼につながります。

構成案が作れると評価される?

検索エンジン経由でのユーザーの集客が目的の場合、記事はキーワード単位で発注されるケースが多くあります。
ただ、「このキーワードで〜文字で書いてください」と言う指示だけでは、品質の高い原稿が納品されない危険性が高くなります。

そのため、あらかじめ構成案やオリエンシートなどを使って、求めている原稿が納品されるように工夫している企業もあります。
この構成案、オリエンシートを作成するのにもコストがかかるので、構成から作れるスキルはニーズが高いと言えます。

クライアントとしても、「構成はこちらで用意しているのだから、高い原稿費用は払えない」と言う気持ちがあります。
できるだけ多くの作業を任せられるライターになることが収入をあげることにもつながります。

SEOスキルで差がつく?

webライティングでは、紙媒体にはない特徴があります。

雑誌などの紙媒体では、ユーザーはお金を出して購入しているので、多少読みにくい文章でも最後まで読もうという意識が働きます。
しかし、ネット上の記事の多くは無料で読めるので、わかりにくい文章はすぐにそのページから離脱され、ユーザーは他のサイトの記事を見てしまいます。

そもそも、検索結果に表示されなければ読まれることもないのです。

キュレーションメディアなどでは、PV数を数値目標としているケースが多いので、特に検索結果で上位表示されない、というのはクライアントにとっては非常にマイナスになります。
タイトルのつけ方、見出しの使い方、キーワードの入れ方などSEOに関する知識があることで、よりwebライターとしての価値を上げていくことができます。

webライターの年収に差がつくおすすめの資格

趣味や仕事で携わっていることなど、他の人がかけないような文章が書けるというのも高い報酬の案件を受注するポイントです。
しかし、ニッチなジャンルの案件は数が限られることもあるため、安定して受注できない場合には十分な報酬が得られない可能性もあります。

クラウドソーシングで仕事を受注する場合、検索エンジン経由での集客を目的とした執筆案件の数が多く、特に市場規模の大きいアフィリエイトサイトの記事やキュレーションメディアの記事の割合が大きくなっています。

つまり、それらの案件を安定して受注できれば、webライターとしての年収アップにつながります。

例えば、カードローンや債務整理、投資に関する案件は安定して依頼があるジャンルなので、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持っていると執筆にも非常に役立ちます。

その他にも、ダイエット、健康系の記事を中心に案件を探すのであれば、サプリメントや薬膳などの資格が執筆の役に立ちます。

webライティングそのものに関するスキルとともに、自分の得意な分野に関する知識を増やすことが、webライターとして年収に差をつけるポイントになります。

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