企業内でライティング業務を担当するwebライターもいますが、個人事業主としてフリーランスで仕事を受注している場合には自分で確定申告をしなければいけません。
最近では、クラウドソーシングでwebライターになる方も多く、確定申告の知識がない状態で確定申告が必要なラインを超えてしまっている方もいるでしょう。
確定申告ときくと面倒なイメージを持つ人も多いでしょうが、しっかりと経費を計算していれば実際にやることは少ないのです。
この記事では、webライターが確定申告をする際の経費について説明していきます。
Webライターも経費の申告ができる?
企業で働いていると確定申告をしたことがない人も多いのではないでしょうか?
企業に勤めていて、企業から支払われるお金は給与となり、給与を得ている人を給与所得者と呼びます。
一方で、webライターのように個人事業で仕事をしている場合には、事業所得を得る事業所得者となります。
このように所得には種類があり、確定申告ではどの種類の所得をどのくらい得たかが問題になります。
また、個人事業主の場合には自分で納める税金の額を計算しなければいけません。
そのために必要なのが、いくらの売り上げがあったかと、どのくらいの経費がかかったかです。
売り上げが大きくても、同じくらい経費がかかっていれば納めなければいけない税金は減ります。
逆に、経費を正確に把握できていなければ、本来納めなければいけない額以上の税金を払わなければいけなくなります。
目次
Webライターが経費として申告できるもの
経費とは、売り上げを得るのに必要であったモノやサービスを購入するのに使用した代金のことです。
Webライターと一口に言ってもさまざまな仕事の進め方があるため、人によってはほとんど経費がかかっていない人もいるでしょう。
いわゆる、こたつライターと呼ばれるような仕事の進め方をしていれば、年間の経費が0円という可能性もあります。
経費が少ない方が良い、多い方が良いという問題ではなく、必要経費がかかっているなら正しく申告することで所得税の納税額を抑えることができます。
経費は人によって異なりますが、webライターの経費として申告するケースが多いものをまとめました。
Webライターの経費として申告できるもの一覧
Webライターが経費として申告できる可能性があるものには、つぎのようなものがあります。
- 参考資料の書籍代
- 講座などの受講費用
- ノート、ペンなどの筆記用具
- 勉強会の参加などでかかった交通・宿泊費
- 取材のための交通・宿泊費
- PCなどの機材
- ポートフォリオサイトの運営費
仕事のために必要なものは経費として申告
仕事をするにあたって必要になったものは、基本的に経費となる可能性があります。
Webライターの場合には、記事を書くために必要だった書籍などです。
また、直接ではなくても勉強のために購入した書籍や、webライティングに関する勉強会、講座の費用も経費となります。
そのほか、移動のための交通費や、宿泊した場合の宿代なども経費となります。
ただし、経費として申告するのと、経費として認められるのは別の話です。
実際に認められるかどうかは税務署の判断によります。
他人が見ても、どのような目的で何に使ったがわかるように経費を整理しましょう。
PCなどは減価償却で申告
仕事で必要になったものは経費となりますが、モノによっては減価償却という方法での申告が必要になります。
減価償却とは、購入費用を1年間で全額を経費とするのではなく、数年にわたって分割して経費とする方法です。
減価償却が必要なものは、大まかにいうと次のようなモノです。
- 10万円以上のもの
- 数年にわたって使用するもの
減価償却をするのは、ある程度の高額なもので、数年にわたって使用するようなものです。
例えば、10万円を超えるようなパソコンの場合には減価償却で経費としなければいけません。
ただし、1,000円のものを100個一度に購入して10万円を超えたような場合には減価償却の対象にはなりません。
減価償却によって何年間で経費を申告しなければいけないかはモノによって決まっており、それを耐用年数と言います。
パソコン以外にも、椅子や机、飲食店などであれば設備などが減価償却がいる償却資産となる可能性があります。
自宅を事務所として使う場合には按分で計算
Webライターが、仕事場を自宅外に借りる場合にはその家賃が経費となります。
しかし、自宅を職場にする場合には、単純に家賃の全額を経費とすることはできません。
例えば、家の半分を仕事場として使用しているなら、家賃の50%を経費とするような申告をします。
この方法を按分(あんぶん)と言います。
自宅を事務所とする場合には、家賃の他にも、電気代、ネット料金なども対象となります。
しかし、プライベートとビジネスで同じもの、同じ場所を使用するのは少なからず計算が面倒になります。
また、経費として認められるかどうかは税務署の判断となる点にも注意をしましょう。
できるだけプライベートとビジネスを分ける、按分での計算結果を明確にするなど工夫をする必要があります。
Webライターの経費のポイントのまとめ
Webライターは、自分で確定申告をしなければいけません。
会社の場合には、会社側が税金の計算と納税を代わりにしてくれます。
個人事業主の場合には、自分で売り上げを計算し、必要になった経費を整理しておく必要があります。
会社員よりも手間がかかるのは確かですが、しっかりと経費を申告すれば課税の対象になる所得額は少なくなります。
何が経費となるかを把握しておくことも大切ですが、毎月経費を整理しておくことも重要です。
経費帳をつけて、何月何日に何にいくら使ったかをまとめておきましょう。